前回記事の続きです。そちらも読んでくれたら嬉しいです。
それでは数学について、そしてその先に見えることについて書いていきます。
この記事の対象の方
はじめにですが、前提となる能力がありまして、基本問題と分類されるものはあらかた解ける必要があります。それくらいまでは普通に勉強してできるようになってるよ、というヒト向けです。
もっと言えば、「けっこう勉強したけど新しい問題は解けないよ...」とか、「そんな解き方思いつかない」、「こう解けって言われたらできるんだけどな()」とか思っている方が対象です。
数学の最大の壁は〇〇を自分でしなければならない、ということ
〇〇とか書きましたが、もう書いちゃいます。
最大の壁は、自分で方針を立てなければいけないことですね。
正しい解き方を見つけて行けば、後はそれをこなすだけ。でも見つけるのが本当に難しい。
見つけるには、、、ひらめき...??
そんなの無理、ですよね。
ではどうすればよいのか
答えは実は簡単です。
みなさんに足りないのは、センスなんかではありません。
演習量です。
なぜ演習量が大事なのか?
大学進学後、合格者の体験記とかを読んで僕が驚いたことがあります。
それは、みんなそんなに過去問解いてたの???という驚きです。
僕の周りの合格者の過去問消費量は凄かったです。20年とかは少ないほうで、50年くらいは普通。模試の過去問と合わせて80年分、とかもいました。1科目でですよ。(やりすぎちゃう??)
大学受験では、本当の意味での「新しい問題」は、あまり出題されません。
何らかの類題や似通ったテーマの問題が、必ずと言えるほど存在しています。
みなさん、基礎問題を解けるようにするときは、どうしましたか?
例題みたいなものを繰り返し解いて、その後練習問題で訓練して解けるようにしましたよね。
(その場で答えも見ずに解き方をひねり出して解いていった人へ。あなたは数学が得意なはずです。笑)
実は、かなり難しい問題でさえも基礎問題と同じです。似たような問題を複数回見ているからこそ、どう進めれば良さそうかが初めて分かってくると思います。
だから、難しい問題集や本番のレベルに近い問題集、そして過去問を、大量に解いていくのがおすすめです。
問題文を読んでどのテーマの問題なのか、考えてみる
→10分くらいで方針がわからないなら解答を見る
→そのテーマにおける解き方のパターンとして頭に入れる。整理する。前もあったパターンだったら、ヤバ...と思いつつ次に活かす。
これを大量の問題で繰り返します。すると、頭の中で、「この分野の問題だと、大体だけど、解き方はこんな感じだろうか??」とイメージが出来上がってきます。
この状態まで持っていって、ようやく過去問が解けるようになっていきます。
Q.やたら大量に演習していてもそれは身につかないのではないでしょうか?
A.逆です。ハイスピードでたくさんこなすことで、問題のレベル・質に慣れていき、ゆとりが生まれて、結果身につくスピードも早くなっていきます。高速で繰り返し解いていくので、記憶にも残りやすいです。
ウンウン唸って考えてしまい、問題数がこなせないほうが、成長スピードが遅く、また忘却との戦いになってしまいます。
少し脱線。。。
一般人の思考というものは、本当の意味で0から1を生み出しているわけではないと最近感じています。自分が知っていることをもとにして、少しだけはみ出したところへと足が伸びるか伸びないか、ぐらいが限界です。(飛び出せるのが、歴史上の偉人です。)
ですから、その分野における知識が不十分であるのに、「考えて何かを生み出す」というのは無理があります。
思考力が必要になったとしたらまずは、その分野で十分な知識を蓄えることが先決です。
これは、受験数学だけではなく、言語であり慣れが必要な英語、処理スピードが要求される理科にも共通です。演習量を積んだものが勝つといえます。というか世の中にあるテストというものにはこの戦法が強いです。
また脱線。。。
みなさん、トム・クルーズ主演の「All you need is kill」という映画を知っていますか?
基本的には宇宙人と戦う系なんですが、特徴的なのは、主人公が「出撃して戦い、死んだと思ったら、記憶を保ったままタイムリープして、また出撃して戦い...」を繰り返していることです。
主人公はそれを利用して、どんどん強くなっていき、ついには...という感じです。
受験もこれと同じです。似たような場面を飽きるほど経験してそれを蓄積したものが強くなります。
さらには、受験だけではありません。どんな場面であっても、過去に近しい経験があれば善処できます。
たくさん書いてつかれた...
このへんで終わります。(竜頭蛇尾。)