こんばんは。
神経内科を勉強中です。
突然ですが、みなさん次にあげる2つの病名のうち、どちらがお好きですか?
①Guillain-Barré症候群
②急性自己抗体性脱髄性多発根ニューロパチー
実はこれらは同じ病気のことを指しています。
Guillain-Barré症候群を、その原因と特徴によって僕が名付けたものが2つめになります。
名前の元ネタは、慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーです。
My opinion
僕は圧倒的に後者の名称が好きです。
これらの名称には圧倒的な情報量の差があるためです。
前者は、「Guillain先生とBarré先生が初めて報告したんだろうなー」ぐらいの情報量しかないのに対して、
後者は「急性進行性の、自己抗体を原因とした脱髄が起こり、様々な部位の神経根で発生する(末梢)神経障害」と、病気の情報を割ときれいに理解することができます。
もちろん、病気が報告されたときは機序なんて全く不明なので、報告したヒトの名前でもいいんですが、そのうち分かってくるにつれて後者のような名付けに変更して欲しいです。
慢性炎症性脱髄性多発神経炎だって発見した人がいるのに、どうしてそのヒトの名前はつかないんでしょうか?笑
でしゃばり厨は引っ込んでてほしい。別名として〇〇病、くらいでいてほしい
(Mayo clinicのDyck先生という方が臨床像を確立されたようです。)
そんな愚痴いってもしょうがないんやで
まあそうなんです。
だから、個人的な学習としては、よくわからん人の名前のついた疾患は、名前はそこそこ、機序なんかをしっかり抑えてあげないと、どんな病気かわからなくなっちゃうよね、という感じでしょうか。
おわります。