対人関係について考える

対人関係の重要性

対人関係を意識的に捉え、良好に維持していこうと考えることは重要である。

なぜなら、人は人と繋がって社会に存在しており、特に働く上では必ず人と触れ合うことになるためである。また、社会における自身の評価を定めるのは自身では無く他者であることも忘れてはならない。

社会の中で良好な評価を得ることで、そのコミュニティでより過ごしやすくなることを目指していきたい。そこで、「対人関係を円滑良好にして、みんなから好かれ愉しく過ごす方法」について考える。

対人関係で最も意識すべきポイント

対人関係で最重要かつこれを守っておけば大きな失敗を生じないポイントは、「相手の意向を否定しないこと」だと、私は最近ようやく気づいた。

人は皆、自身が内心考えていることを否定されると嫌な気持ちになる。自分の意見には「そうだよね」と同調の姿勢をとる人のことを心地よいと感じる。

私はいままでつい人の意見に口を出したり、よりよくしようと何か発言し、そのとおりになって状況は良くなるものの、私の立場がなぜか悪化することを経験してきた。

それよりも、現場の雰囲気に寄り添い、同調して流れに身を任せるほうが、なんだかいい感じにまとまっていくということを何度か感じてきた。

日本人は和を大切にするとはこういうことなのだろうなと実感している。ここから、相手の意向を否定しないことは対人関係で大切だと確信している。

対人関係の実践

「相手の意向を否定する」には、相手の意見に反論すること以外にも、「相手の醸し出す空気にそぐわないことを発言する」「自分の考えを主張する際に、強い語気で言う」なども含まれる。

相手の意向を否定しないことを実践することは、日々の生活ではかなり難しいと感じる。

(前提として私は世間一般よりもかなり物知りで、多方面に教養があるようだ。そのため、相手の意見が真実とは異なると気づくことが人一倍多く、相手が間違った知識をもとに話を続けているとイライラして指摘してしまう。また、私は効率よく物事をこなしたいタイプであり、例えば旅行先で、計画的に行動して色々な箇所を安く効率よく回りたいタイプだが、何も決めずに思いつきで回るタイプを見ているとイライラしてしまう。)

しかし、これらは価値観の違いであることを認識し、ニコニコして口を挟まずに同調している忍耐力が求められる。もしくは、言い方に深く注意を払い、「あなたの意向は尊重しているけれども、こういう選択肢も良いのではないですか」、という低姿勢で意見を提出する必要がある。

例えば、お昼をどこで食べようという話になったとする。そこで初めに「〇〇へ行きたい!」と言ってはならない。なぜなら、他の人の意見を聞いていない(=尊重していない)ためである。まず初めにするべきことは、「どっかいきたいとこある?」と隣に聞くことである。そこで「××がいいな~」と言われ、周りもいいね~となっていたらば、ニコニコして××に店は決定である。××で自分の好きなメニューを探せばよい。一方、「わかんないや」と言われたら、「じゃあー〇〇はどう?」と初めて自分の意見を言うべきである。そこで周りの反応が微妙だったらば〇〇は諦める。1人でいる時に行けば良い。

例えば、「今度就職の面接があるんだけど、ちょっと練習してみてー」と言われ、面接の練習をしたとする。そこで相手がそれってどうなのよ..という発言をしても「それ言わんほうがええよ」とは言わないほうがいい。まずは「おーええ感じやん」と言うべきである。その後、「なんかアドバイスしてよー」と言われて初めて、「うーん、ちょっと気になってんけど、あそこはこういうメリットあるけど、もしかしたらこう誤解されるかもしれん...?」と言うべきである。

「相手を否定しない」のまとめ

自身の意見に蓋をするのではない。相手は相手、自分は自分。まず初めは相手を尊重して好きなようにやらせておく、もしくは求められたら自分もしたいことをする、という姿勢を根底に持つことは大切である。

やりたいことは自分ひとりでやってしまえばよい。せっかく相手といるなら、相手を尊重してあげたほうがよい。

また、特に何も指摘せず相手がその考えによって何か困ることが予見されても、指摘しないほうがよい。なぜなら、相手が困った時に初めて助けてあげる方が感謝されるためである。