医師国家試験の過去問は鑑別診断しながら解くと勉強になる

国家試験の過去問を解く日々です。

ちょっと楽しくなる解き方をして、一人で楽しくなっています。

 

臨床問題の問題文は、①主訴②病歴③生活歴④身体所見⑤検査値(採血→画像検査)⑥選択肢

と順序良く配置されているのが特徴です。これは、現場で得られる情報の順番に合わせて配置されていると考えられます。

 

現在僕は、過去問を解く際の工夫として、

①だけ読んで鑑別診断をあげる→

②→③→④...とそれぞれの段階までで鑑別診断を絞っていく、

というトレーニングをしています。

 

少ない情報から鑑別診断を挙げていくことで、臨床現場(外来や救急、入院患者の変化)での鑑別を挙げるトレーニングができ、これは医師になってからそのまま役立つ能力です。大体の問題では検査無しで診断のあたりをつけることができることを実感でき、面白いです。

加えて、鑑別のトレーニングをしていると、ぼやけていた医学の世界がそれまで以上にクリアになってきていることを感じます。鑑別する、ということは、同じ症候を呈する疾患を列挙して、疾患同士の臨床上の相違点(病態・病歴・検査所見)を明らかにする、という作業になります。見えなかった違いを明らかにしていくことで、臨床医学の世界の解像度が上昇することは間違いないでしょう。そのことが今わりと楽しいです。

 

いきなり検査結果と選択肢を見てしまうのでは得られない楽しさがあるので、おすすめの勉強法です。